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平成30年度第2回光テクノロジー応用懇談会を開催いたしました2018.12.18

【日 時】
 平成30年11月27日(火)15:00~17:00
 
【会 場】
 千歳アルカディア・プラザ 3階 研修室301,302
 (千歳市柏台南1丁目3番地の1)
 
【参加者】
  27名
 
【結果概要】
 プログラム
(1)ベンチャー企業からグローバル企業へ
   TDK株式会社 技術・知財本部応用製品開発センター
   次世代電子部品開発1部第1開発室 課長 小巻 壮 氏
 
・TDKは、1935年フェライト(磁性材料)の工業化を目的として設立された東京工業大学発のベンチャー企業として、東京電気化学工業株式会社(後にTDK)という名称で誕生した。
・TDK社では、電子部品のリーディングカンパニーとして、ICT、自動車、産業機器及び家電製品の市場に注力しており、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサなどの幅広い受動部品を提供している。さらに、温度・圧力センサなどのセンサ応用製品から、電源やエナジーデバイス、磁気ヘッドまで多彩な製品群を揃えている。また、過去にオーディオテープなどメディア記録媒体で業界トップを進んできた経過・裏話などについて紹介された。
・M&A戦略については、既存事業の強化で思惑が一致したデンセイ・ラムダや、安定した資金調達を希望するATL社とエネルギー分野での期待で一致した買収は2005年に実現し、勝ち残り戦略等・市場が重ならない企業買収としてEPCOS社とは2008年に統合することができた。
・統合後に大切なことは、M&Aによるシナジー効果、買収された企業のカルチャーやベストプラクティスの尊重、このほか考え方の一致や方向性の一致がとても大切であることが紹介された。
 
 
(2)表面微細加工による加硫ゴムの機能化と電子顕微鏡による生モノ観察
   千歳科学技術大学 理工学部
   応用化学生物学科 専任講師 平井 悠司 氏
 
・バイオミメティクス技術(自然界の機能性表面)をナノやミクロサイズで研究しており、このたびは、タイヤメーカーから入手した素材(加硫ゴム)を活用して、表面微細加工による水分をはじく実験を試みた成果の紹介があった。
・加硫ゴムの表面を熱圧着で加工し、微細な突起を作り出し、電子顕微鏡で確認しながら突起の形状の工夫やパターンの工夫などで水分の反発を実験した。さらに、ゴムの種類の違いや延伸による微細構造変化などについても実験を行い、ゴム製品としての活用事例として風呂場などのパッキンに応用できないものかという結論を得ている。
・イキモノの電子顕微鏡での観察についての紹介である。電子顕微鏡は真空かつビーム照射により観察するものであり、生物の表面を生きたまま観察することは困難であった。また、他の研究者が当該機材を使用する際に、生物の残り物があったりすると実験結果などに影響することから敬遠されている。しかしながら、ナノスーツ法を用いることで簡単に生きたまま電子顕微鏡を活用して生物の微細構造などが観察できる方法を発見することができた。
・当該方法を用いた昆虫や植物、カップラーメン、タコなどの事例を紹介するとともに、生の魚(鱗)の観察例の紹介があった。
・当該観察方法はいろいろな物の観察に応用でき、観察した構造の新たな素材開発や材料加工に応用できるとの期待が説明された。
 

当日会場風景
 

小巻氏
 

平井氏