平成25年度第3回光テクノロジー応用懇談会を開催しました。2013.11.01

MH

【日 時】 平成25年10月29日(火) 17:00〜18:30 
【場 所】 千歳アルカディアプラザ 多目的ホール
【参加者】 38名
【結果概要】
 
(1)「ベンチャー企業の挑戦−(株)レーザーシステムの歩み−」
株式会社レーザーシステム 代表取締役社長 土内 彰 氏

【概要】
・2004年に会社を設立し、主に半導体装置メーカーが装置に搭載する光学エンジンの開発・
製造・販売を行っている。
・半導体ウェハのチップ分割では、従来の機械加工よりレーザー加工でカットする方が切り
代が狭く(加工くずがない)より多くのチップを取り出すことができる。
・レーザー加工は機械加工に比べ分解能力が高いため、品質を高く保つことができる。(不良
品数の低減)
・機械加工は水を流しながら加工する方法だが、レーザー加工は大気中で加工することがで
きる。
・レーザー方式は、半導体ウェハと接触しないで加工するため部品の摩擦がなく、機械方式よ
りランニングコストが優れている。
・非レーザー部門として、主に工事向けスピード表示システムや、スポーツ向けスピード表示
システムも製造している。
 
【質疑応答】
・今後の事業展開に対する質問に対し、工業だけでなく医療、福祉、生活分野等への光技術の
応用も視野に入れていること、ヨーロッパ等の競合企業にない強みを見出す等海外企業との
差別化について回答があった。
 
(2)「超短光パルスを用いた光非線形効果による超広帯域スペクトル光波の発生」
 
千歳科学技術大学総合光科学部光システム学科 教授 唐澤 直樹 氏

【概要】
・レーザー技術の進展により、フェルムト秒(千兆分の1秒)の光パルスを発生させることが
可能となった。
・超短光パルスは超短時間域の現象の解明と制御の唯一の手段である。
・フォトニック結晶ファイバーはコアの周辺に空孔を持ち、空孔の大きさや位置により分散
特性が設計できる。
・超短光パルス又はCW光波を用いて超広帯域光波の発生が可能となる。
・PCFの空孔に水を充填することにより分散特性をフラットにすることが可能となる。
・選択的に空孔を液体で充填する技法の検討が課題となっている。
 
【質疑応答】
・PCFの空孔に液体を充填した場合、温度による屈折率が変化するので安定的に性能を
発揮するのは難しいのではないかとの質問に対し、それ以外にも蒸発などの問題もあり
実用化するには密閉処理が必要との回答があった。
 
(3)交流会
上記講演後、講師及び参加者32名による交流会が行われ盛会のうちに終了した。